先週末に南紀白浜に行ってきました。
世界遺産や自然、おいしい海産物にリフレッシュできました。
旅の目的は、やはり農山村での活動の視察。
Iターン者が3分の1以上を占める、那智勝浦の色川地区というところへ行き、集落支援員の活動や村の方々の活動を見てきました。
那智勝浦の海岸から車で30分ほど、奥深い山々に囲まれた村には管理された杉山、有志で整備しているという棚田、どこまでも透き通った川、きれいに澄んだ空気、満開の桜が僕らを迎えてくれました。
知り合いの集落支援員さんにアテンドしてもらい、地域活性化委員の方のお話やIターン者の多い青年会との懇親会に参加させてもらいました。
そこで出会った人々はすごくすごくすごくアツイ方達ばかりでした。
・「
集落には『人のつながり』が凝縮されている」
・経済は人の営みに必ず必要である。理想は、地域の中に経済圏が存在し、地域で経済が循環すること。
・地域を守るとはどういうことか?Iターン者が増えるということではない。産業が無くなり人が地域から去った時、その地域に残った人々がいる。色川地区の場合は銅山が存在していたが、銅山が閉鎖され人が去った後にもこの地域には人々が残った。なぜ残ったのか?残ることができたのか?この地域の魅力を知り、ここで生業を成り立たせても残った人々がいる。地域に残り、生業を成り立たせていけるアツイ思いとエネルギー、実力を持った人がでてくることによって、地域が守られる。
・限界集落というが、地域の人々がともにたちあがるためには問題意識を共有できなければならない。
・地域にこどもが残るためには、大人たちが地域に対して誇りや愛を持っているべきであり、地域と地域の人々がおもしろい!と感じられるようにしなければならない
・自治は自分たちの力で作り出すもの。本気になること。リスクを回避するようなやり方はだめ。壁や障害を乗り越える体勢・体制・態勢を常に持つ。
自分たちが必死に生きるということ=地域が必死で生きるというのと同じこと。
・田舎暮らしなんて、生半可なものじゃない、農業で食っていくのなんて大変なことだ。外から来てくれるのは嬉しいが、理想だけで来てもらっては困る。でも、彼らが経済的に苦労しないように産業や生活の支援をすることが、地元の俺らがするべきことなんだ。
・役所に頼っているようでは、他治である。自分たちで課題を見つけ、それを整理して、アクションを起こしてこそ「自治」なんだ。
こんな言葉がごろごろと溢れ出し、楽しい飲み会。でも、感動で目頭が熱くなる。
そして、彼らはIターン者であろうが、地元の人であろうが、誰であろうがリスペクトし合っており、自分たちの地域を楽しく元気にしよう!というエネルギーで満ちあふれていた。
自分の今年の目標が、「地域」「人」「自然」「食」に『繋がる』ということだった。
ここの人たちは全てのものと繋がっていた。そんなみなさんをうらやましくも思い、地域活性化事業をやっているつもりでいた自分を恥ずかしく思った。
自分が「つながる」にはどうしたらいいんだろう?
リフレッシュしたけれど、なにかまた自分の中でぐるぐると渦巻くものが残った。
間伐材でツリーハウスを作成中でした。
昔は杉の皮を使って、屋根を葺いていたそうです。
なんでしょう、この人?
世界遺産熊野本宮大社には、偶然にも「繋がる」という文字。
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