玄関から丸見えの居間で、パソコンを前にしてヨガをしている最中
ガラガラと戸が開く。
!!
ぱっと起き上がって、客を迎える。
「キャベツを持ってきましたよ」
この前、菜の花をくれた目の前の畑のおばあちゃんだ。
「ありがとうございます」
もし、俺がヨガの途中の合掌をして天を仰いでいるところだったら、おばあちゃんはたまげただろうか。よかった仰向けに寝ているときで。
しかし、でっかいキャベツを持ってきてくれた。俺の顔の2倍はある。
夕飯で早速いただく。穴だらけの葉っぱには、いろんな物がついている。
青虫君の卵。青虫君のうんち。青虫君自体。
丁寧に洗っていただきました。おいしい!
これに比べて、この前スーパーで買ったキャベツは、穴一つないし、
1週間以上経っても腐りやしない。う〜ん、その「新鮮さ」に少し恐くなってしまった。
良い物は腐る。
青虫君だって食べたくなる。
諸行無常。
合掌。
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