会社を立ち上げてから、「お金」について考えることが多い。
首が回らないということではなく、
お金って、何のために必要なんだろう。とか、
自分のしたいことをするために、これだけのお金が必要だ。とか、
これだけ食って行くためには、これだけ稼ぐことが必要だ。とか、
考えるようになったんです。
ようやくかよ。
普通の社会人だったら、そのくらいのことは考えるのは当たり前のなのかもしれないが、
ある意味、俺はITバブルの時に会社に入って、はじける前に会社を辞め、協力隊に行き、
そこでは税金で食べさせてもらっていた。次のNPO時代は、もちろん組織を成立させるために
自分の給料を稼ぐためにも、仕事を取ってきて、それをこなすというマインドを持つことになった。
でも、お金に関しては、当然あるものという意識が強かったと思う。
で、今は、会社を立ち上げて、もちろん自分が食って行けて、そのうえで、
自分の目的や理念を達成できるような仕事ができるように、稼がなければ行かなければならない。
自分のしたいことをするために、日々の生活をするためには、今の自分にはお金が必要だ。
お金は自分で生み出すものという意識を持つようになったのかもしれない。
電車に乗る時、田無駅から新宿駅までは260円。260円を自分のお金にするためには、どれだけの仕事をして売り上げを出さなければならないかなぁ、なんて考えるようになっている。
当たり前か。
もちろん、自分は経済至上主義ではないし、お金が第一の生活なんてまっぴらだし、
会社の理念や、俺の理想は最低限のお金で事足りる社会・地域をつくること。
その社会を作るためにも、今はお金を有効に活用し、どう動くのか把握できるようになって、それに惑わされないように、そして操れるようになって、お金というものに縛られずに生きていければいいなと思うんだよね。
支離滅裂になってきたけれど、イケダハヤトの「年収150万円で僕らは自由に生きていく」という本を読んで、自分なりにお金とどう付き合うか考えて、この日記を書いています。
ちなみにこの本、「脱お金」をうたっていて、これからの貧乏社会にむけてどういう立場を取っていけば良いかということが、ソーシャル的に書かれている。共感できる部分は多いのだけれど、書いている文章の裏付けや分析がいまいちで、重みが無くなって、ずんと伝わって来ないのが残念。
それならば、坂口恭平の「独立国家〜」の方がはちゃめちゃな文章なのに、彼の感情が剥き出しになっていて伝わってくるものがあって面白かったなぁ。
これからの社会とどう向き合うかという観点を考えるきっかけの本として、この二つの本はおすすめ。
脱線したけれど、結局の所、俺もお金は必要最小限で良いと思う。モノが会って当然、食べられて当然、サービスを受けられて当然という時代から、もっと自立と共生(というと難しく聞こえるが)を念頭において、自分たちでモノ、食、サービスをどう生み出していき、共有していくかという時代にしていかなくちゃいけないと思うのです。
それが強い人間の集まり=国家でしょ?軍事力じゃないんだよ。
そのためには、あらゆるものと「つながる」必要があるんだよね。
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