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ホスピタリティ

フィリピンの農村調査に来て1週間。

フィリピンは良い意味でいろいろ自分の予想を裏切ってくれます。
調査に行く時は、偏見を無くして行くように、などと自分で話しているくせに
実際に自分が偏見を持っていたのかもしれません。

何よりも驚くのは、フィリピンの人々のあたたかさ。
「ホスピタリティ」という一言には尽きないような、人々の歓待が
行く先々で迎えられます。

こういう人々の温かさ、これが日本のどこでも感じられるようになったら
すごく良いなぁ。

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家族の唄と言えば

こんな「どこにでもある家族の風景」がいいね。
「家族の風景」ハナレグミ


家族との距離


〜注:今日の日記はかなりプライベート。親類の方はスルーしていただけるとありがたい(笑)〜

自分は親との距離がとてつもなく遠い。
家に帰れば、親からの質問や会話にそっけない言葉しか応えない。
近づきたいと思っても、なかなか表現できない。
親は自分が何を考えているかわからないだろう。
腹を割って話すなんて、いつ以来していないだろう。

そんな俺にとって、ある事が一区切りついた日、
その事によって再認識した自分のふがいなさとばつの悪い思いから逃げたかったその日、
両親が二人で千葉へ旅行するという事を耳にする。
両親といるとむずがゆくなってしまう自分は、普段なら誘われても絶対行かないだろう旅行に同行させてもらう事にした。

前夜は、最近、遠ざかっていた眠るための薬を飲んでから寝た。ベストの体調で、この旅行に挑んで、両親と向かい合いたかったから。

当日、天気は予報の不安を裏切ってくれた。
小雨もぱらついていた空は、千葉へ入るとだんだん日が差し込んで来た。昔は暑がりだった父は、今は病気のせいでかなりの寒がりになっていたが、太陽の光が、空気を温かくしてくれる。
今日もお天道様は味方をしてくれるようだ。ありがとうございます。

ここ最近の父は、薬と病の戦いの間に立たされ、食欲も体力も気力もなくなっていた。
昔は口が悪いながらも陽気で、あーだこーだ言っていた彼は、最近全然しゃべれなくなっていた。道中の車内の様子も変わらなかった。

それでも、時々彼がボソボソと話しては、自分と母は好きな事を言っては、車から降りて、3人で写真を撮ったり、道の駅で買い物したり、らーめんを食べたりと、それなりに3人とも楽しんでいた。
家族と和気あいあいしている自分が、今までの自分と比べて信じられなく、自分で自分に驚いていた。

だんだん親父の顔の表情が変わって来た。
ご飯なんて半膳も食べない彼が、友人の家で出されたケーキや立ち寄った店で食べたアイス、ホテルのお茶菓子に出されたびわゼリー(かなり気に入ったらしい)などを食べておいしい、おいしいと連発する。それに連れて口数も多くなっていく。
夕食のときには、嫌いな煮魚も食べ、最近飲めなかったという大好物のビールをグラスに何杯か飲んでいく。母親も負けじとビールを飲み、親父の煮魚の方がおいしいと横取りをする始末。
最近飲み疲れていた俺も、雰囲気のせいかビールが進む。
家なら自分自身口数少なく夕食なんて30分近くで終わらせて、すぐに自分の部屋に引き上げてしまうが、今日はあっという間に1時間経ってしまう。
「あ、鶴瓶の時間だ。」その一言で夕食を切り上げる両親。
俺は、食い過ぎてお腹がゆるくなってトイレに駆け込む。

その後も、テレビを見ながら、母がこっそりと鞄に隠していたウィスキーと焼酎で晩酌をする。
俺は、いつ「言おう」か機会をうかがっていた。
その事を思い出しては忘れ、言おうと思っても言葉が出ない。気がつけば寝る時間。

部屋が別々なので、両親が俺の部屋から出て行くときに、父親のボンベを担ぎつつ、ここしかないと思い、言う。
「ありがとうございます。いつも。。。」

「ほんと、まだ手を焼かせるんだから」と憎まれ口を叩く母親のその横で、父親は微笑むだけだった。

一人になった部屋の布団に大の字になり、
前日に友達からもらった谷川俊太郎の本を読みながら、
道中で父がソフトクリームを食べながら「幸せだな」と言った一言と顔を思い出し、酒も手伝ってか、涙が少し。

家族との距離を縮める事がこんなに簡単だった事を初めて知った、まだこんなに不器用な30歳。

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空高く透き通る日々

秋、太陽の光と空気と空の青さが痛いくらいに透き通る。
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ムラのどこが好き?

ある研修生が、立場も境遇も違う村の方に同じ質問をする。
「過疎化や、大変な境遇も有ると思いますが、それを全て考慮しても、
村のどこが好きですか?」と。

その質問に対して、村の方々は、少し間を置いてから言う、

「『人』が好きです」

と。