最初は、嫌いだった。
最初は、食べるたびによくお腹こわしてた。
そんなものが食べたくて、食べたくて、
グアテマラに行く前から、食べたいものをおねだりまでしてしまっていた。
そして、グアテマラの空港から出発するなり、その店を目にして叫んでいた。
「ポヨ カンペーロ!!」
ポヨ カンペーロ(Pollo Campero)はグアテマラではマクドナルド以上の
国民的人気を誇る、チキン専門のファストフード。
叫ぶなりに、食べたいの?と聞かれ、素直に食べたいと行ったら、
昼食に連れて行ってくれた。
ひとつ食べて、もういいやと思った(笑)
そして、
グアテマラの常食フリホーレス(小豆のような豆の塩orコンソメ煮)。
これに、トルティーヤまたはタマル(とうもろこし粉を練って、葉に包んで蒸かしたもの)、
ケソ(ぱさぱさしたチーズ)、そしてチリモル(トマトと唐辛子、タマネギ、レモン、パクチーのソース)の組み合わせの朝食。
昔はこれがいやでいやでたまらなかったのに、
今回これを食べたときは、本当に感動した。
フリホーレスとタマルに、慣れない日々は何だったんだろうと思うほど、
この朝食の味を懐かしく、いとおしく、そして美味しいと思って、頬張った。
毎日食べても飽きなかった。
朝ご飯前に出てくる、「モッシュ」。穀物(なんだろう?)と牛乳を混ぜて温めたもの。
これにバナナを足せば、ちょっとお腹にたまる。
ガルナチャス。小さなトルティーヤを揚げて、
ひき肉&サルサ&たまねぎ&チーズをのせたもの。
パーティの定番。最終日のお別れ会に出してくれた。
セビチェ(エビのカクテル)。
いろいろな味付け方法があるが、プールに連れてってくれたときに食べたものは
トマトジュースがメインソースになっていた。
近所の子どもの誕生日会におよばれして、出されたケーキ。
昔はケーキの生地がべちゃべちゃと水っぽく食べれたものではなかったのに、
今やふわふわ生地になっていて美味しかった。
しかし、相変わらずドギツイ色をしたクリームはまずくて、残してしまう。
「今日は、(知り合いの)誕生日にペピアンを作るのよ〜」
ペピアンは、鶏と香辛料のグアテマラカレーといったところか。
ペピアンを作るために、鶏の解体ショーのはじまりはじまりー。
頭に血を上らせて、殺したにわとりに熱湯をぶっかけ、
すばやく羽をむしり取る。
頭を切り落とし、皮膚に残った毛を焼く。
内蔵を取り除き、野菜と香辛料をミキサーにかけて、鶏を加えて煮込めば、
できあがり。
ちなみに、頭は別にして、焼かれていた。
トマトベースのチリソース。これがあれば、なんでも料理がおいしくなる。
フィアンブレ。ピクルスと冷たい肉(ソーセージやハムなど)のサラダ。
死者の日にいただく。
グアテマラの伝統料理。ホコン(野菜をミキサーにかけたシチュー)。
トルティーヤは、かまどの鉄板で直接焼く。
インフラは整備されてきていても、かまどは健在。
この薪の炎は、柔らかい温かさを室内にもたらしてくれる。
寒がりの自分は、朝起きるといつも、
こうやって暖をとる。
グアテマラの母はご飯を作るときに、ここで暖まっている健太郎をいつも思い出すと言う。
それは、このうんこ座りポーズが、グアテマラ人にはできず珍しいからかもしれない。
死者の日の前日、聖者の日にはとうもろこしのスープ=アトル・デ・エロテを飲むのが習慣だということを初めて知る。
ペピアンを食べた日には、お手伝いさんも一緒に、お酒を飲む。
ラムのコーラ割り(クーバリブレ)を、お父さんに勧められるがままに、飲んでしまったお手伝いさんはいい気分。その日の洗濯物を終わらせることができずに、ふらふらになって帰りました。
自分はラム酒のコーラ割りを飲むと頭が痛くなるので、ポーズで勘弁。
家族とは、だいたいお昼にお酒を飲む。
グアテマラのビール、ガージョ(雄鶏)。
すっきりドライで、日本人好みのビールなのです。
レモンと塩で、毎日1本!
料理とお酒に欠かせないレモンは、だいたい家の庭になっている。
グアテマラに来て、何を食べても美味しかった。
一般市民がオーガニックコーヒーを手に入れられ、飲めるようになっていたし。
でも、何が食べ物を美味しくさせるかっていったら、
家族の団らんがあるから、美味しく感じるんだよな。
こうやって、家族一緒に朝食や昼食をともにすることができることが、
とても贅沢で、食事をより一層美味しくさせていたのだと思う。
ま、帰りのヒューストンの空港で一人で食べた
ブリトーもおいしかったけどね。でも、やっぱりアメリカンサイズはでかすぎる。
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