いのちの食べかた
やっと見た。この映画。
評判には聞いていたけれど、良い映画だった。
物がごとく扱われる動物。
それを扱う機械。
それを補佐する、顔の無い人間。
植物にも触れていたが、
感情が表れない、動けない彼ら(植物)からメッセージ性を受け取るのは難しいだろう。
この映画は、ようするに
先進国の「大量生産、大量消費」に疑問を呈しているのだと思った。
でも、俺は、この言葉を、逆から読んだ方がしっくり来ると思う。
大量生産するから、大量に消費してしまうのではなく、
俺の場合は、
「大量消費、大量生産」だと思うのだ。
先進国の一部の人間が大量に物やエネルギーを消費するから、
大量生産をしなければならないと思うのだ。
食料の場合でも、
少し余分な消費を抑えて(遠出を控える、余計なものは買わないなどをして)、
少し高くても良いから、近くの安心な、そして旬で、最低限必要なものを食べれば良い。
(余談だけれど、これは、日本の農林水産業を守る事にも繋がる)
もちろん、時々は焼き肉だっていい、食べ過ぎも良い。
俺だって、これからも肉を食べるし、マクロビオティックなんて到底無理だし、
ベジタリアンという志向にも疑問符がいっぱいつく。
要するに、肉にしろ、野菜にしろ、贅沢な食べ方(大量の肉を食う、旬以外の野菜を食う、外食をする、外国産のものを食すなど)は「時々」が大事であって、それが過度になり、その志向の人が多くなれば、過度に生産され、大量生産=生態系の破壊、貧富の差、エネルギー問題、紛争といったものが生まれてくると思う。
僕らが、お金、モノ、豊かさという価値観を少しでも変えて、今より少しでも質素な生活、いや「適度」な消費(買う、食べる、使う)をするだけで、大量生産する企業の体制が変わる→企業が操る国政が変わる→諸処の問題が緩和される。
と思うのだけれど、
みんなはどう思うだろう?
P.S. この映画を見て、やっぱりマックには行かねーとこゝろに誓った。。。